|
||
大学が長期の休みに入ったが、リア充の奴らと違い、 喪男キモオタの典型的代表例のような俺らには心底することがなかった。 暇に任せ関東圏のとある心霊スポットに肝試しに行くことにした。 キモオタと肝試しをして、無駄にキャーキャー怖がりながら 抱きついてくれるような女の子が居るはずもない。 女の子が1人も居ない野郎だけの肝試しで当然盛り上がるわけもなく。 心霊スポットなのに、怪奇現象はもちろん幽霊すら出ず。 テンションも下がりしらけたムードのまま。 何も起きずに肝試しは終了した。 その後、俺の家で酒盛りをしながらのアニメとエロゲ観賞で盛り上がった。 キモオタの集まりだ。肝試しの何倍も盛り上がったことは言うまでもない。 酒も入っていい具合にハイになってきた頃、急に部屋の明かりがすごい勢いで瞬き始めた。 何事かと思っていたら、窓ガラスも外からバシバシ叩かれてる。 両方の掌でおもいっきり叩いてる感じだ。 今から考えるとかなり恐ろしいんだけど、その時の俺らは全く怖くなかった。 何故怖くなかったかというと、そのときしていたゲームが 「坊さんが幽霊の女の子を優しいエロで成仏させる」 というコンセプトのどうしようもないエロゲだったから…。 俺:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 友人:キタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 友人:萌え!むしろ萌え! 全員:もえええええええええええええええええっ!!! 本物の幽霊を前にしてこの反応。 今考えると、何か正気の沙汰じゃない。 でもその時の俺らはエロゲの力と、キモオタの力と、酒の力を借り、 力の限り萌え続けたんだ。 しばらくの間、萌えー!萌えー !! とひとしきり騒いでいると、 チカチカ点滅を繰り返していた部屋明かりが、ふっと完全に消えたと思ったら、 全員で車の座席順のように並んで座ってた俺らのちょうど真中に、女の人が立ってた。 女の人はずぶ濡れで、色は暗くさと濡れててよく分かんなかったんだけど、 長いスカートを履いていた。スカートの裾からは雫がポタポタと垂れていた。 全員:もええええええええええええええええええっ!! 友人:ちょwwwwwっをまwwwww 友人:お、おっぱい! 全員:うおおおおおおおおおおおおおお!もええええええええ! ずぶ濡れの女の人に向かっておっぱいコール。 全員でおっぱい!おっぱい!と絶叫連呼。 _ ∩ ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい! ⊂彡 幽霊に向かっておっぱいコールをする俺らの不可解に行動に。 女の人はちょっと眉を顰めた後にふっと消えてしまった。 俺は眉を顰めた顔を見てなかったけど、その話を聞いて 「眉を顰めた顔は萌えるなあ、見たかったなあ」と思った。 幽霊でさえ、俺らの近くに女性は居着いてくれない。 ちょっと悲しくなった。 おしまい。全部実話です orz <おまけ> 俺らは6人中6人がお察しくださいなキモオタです。 小学生の時は話しかけただけで女子生徒に泣かれた経験があるようなキモオタです。 俺なんですが。 女の人も興味で俺らについてきたんじゃなく、”呪ってやる”とか ”何かを伝えたい”とかの目的があったんだと思います。 そういうのって死んでまで成し遂げたいわけですから、すごい執念だと思うんです。 その精神力?に俺ら6人の「萌えの力」が勝ち、彼女が消えてしまったとしたら、 現代のエクソシストはキモオタに……ならんですよねえ…。 でも1点に集中した6人分の全力の情念は幽霊の情念にも時には勝てる。 そういう話だと思って、ひとつ。 |
|
| ※知ってもまったく為にならない用語説明 喪男 → もてない男性を指す キモオタ → 気持ちの悪いオタクの略 萌え → オタクの感じる特殊な感情を表現した言葉 |