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| 信じられないだろうが、今体験したばかりで興奮さめやらぬ内に記す。 昨日から寒い夜が続いていたので俺は猫(♀3歳、名前はシルモンド)を ベットに引っ張り込んで寝ていた。 シルモンドと共に寝入ってから、現在からだと2時間前。 だいたい深夜3時くらいに金縛りにあった。 目は動かせるので周りを見渡してみるとベットのすぐ脇に女が立っていた。 女は顔の右上部分が弾け飛んだザクロのようにグチャグチャになっており、 殺気と怨念を孕んだ残った左目で俺を睨んでいた。 ぶっちゃけもう心臓止まりそうだった。 必死にお経を唱えるが女には全然効かず、平然としている。 シルモンドが追い払ってくれるかと期待したが、普段の愚猫ぶりでは無理だろう。 今も飼主の危機に気づかずに寝たままだ。 そうこうしているうちに女の原色のピンクのマニキュアをした両手が 俺の首に近づき、首を絞める動作に入る。 妙に湿った感触とマニキュアのピンクが生々しく、俺はマジに死を覚悟した。 ぐいぐいと女は手に力を加えてきた。 意識が白み、もうダメ、と思ったとき、 俺の首を物凄い力で絞めていた女の手の力が少し緩んだ。 どういうことかと思い、うっすらと目を開けて女をチラ見すると 女の視線は俺を外れ、俺の脇に注がれている。 そこはシルモンドの定位置。シルモンド起きた?でかしたシルモンド! はやく追っ払え!と心の中で猫に縋るがどうも起きたのとは違うようだ。 女はシルモンドが気になるようでチラチラと目線を送るが、 俺の首を絞めるのを再開。 しかし明らかに身が入ってないらしく力は先ほどの比にもならないくらい弱い。 挙句の果てに俺の首から片手を外して、シルモンドを撫ではじめた気配が窺える。 俺の首に置いた手は、お義理のように添えてあるだけで、 顔を完全にシルモンドの方に向け、妙にニコニコしながら 肉球を触ったりして遊んでいるような仕草をしていた。 俺はほったらかしにされ、ホッとしつつも金縛りのまま2時間放置。 女はいつの間にかいなくなってました。 本当についさっきの出来事です。 ---- 後日談 ---- 信じられない。 今まで築いた価値観が崩れるような気がする。 今まで心霊現象に遭遇する機会のなかった俺は 昨日の事は夢だと言い聞かせ忘れるつもりだった。 起きたときに隣に寝ていたシルモンドが少し湿っていたのも決め付けて。 だが、怖いものは怖い。 「今日は私がシルモと一緒に寝るのー!」と駄々をこねた中学生の妹を けり倒し、シルモンドを連れて今日は一階の客間で寝ることにした。 が、眠れない。 またあの女が来たらどうしよう?もしシルモンドが目当てなら 妹に押し付けといた方が良かったのでは? などと考えてしまい眠れずにビクビクしているうちに時計は深夜3時を回ってしまった。 すると突如二階から「ヴヴォゥホゥオオォォォーーッ!」と野獣の咆哮のような雄たけびが! |
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